第5回 若桜鉄道
開設当時の面影を強く残すローカル線、若桜鉄道。
8月上旬からは、旧国鉄若桜線を走っていた蒸気機関車が兵庫県多可町から移設され、多くの観光客で賑わいを見せています。
澄み渡る青空の下、ゆったり揺られローカル線の旅をしてきました。
若桜鉄道は、八頭郡八頭町から若桜町に至る19.2kmのローカル路線です。
昭和5年に若桜線(旧国鉄)として開業しましたが、昭和56年に第1次特定地方交通線に選定され、廃止対象路線となりました。しかし、住民の熱い存続希望の声を受けて、第3セクターに転換し、昭和62年若桜鉄道株式会社として新たなスタートを切り、今に至ります。
若桜駅で乗車券を購入。自動券売機の普及によって、現在ではほとんど見ることのできない硬券切符が今でも現役です。
懐かしい改札鋏(かいさつきょう)で切符を切ってもらい、ホームへ。
ホームからは、蒸気機関車が走っていた頃の「給水塔」と「転車台」が目に飛び込んできます。
「給水塔」は、蒸気機関車の蒸気を作るための水を補給するために使われていました。「転車台」は、全国でも珍しい手動式で、現在でも動かすことができます。
車内から広がる田園風景。
がたんごとんと揺れる列車の中で懐かしい雰囲気に包まれます。
車内は地元の人の笑い声や、学生の元気な声が溢れ、乗り降りの際に車掌さんと笑顔で挨拶を交わす暖かな光景が見られます。
沿線の駅「安部駅」は映画「男はつらいよ・寅次郎の告白」のロケ地となった場所。映画のラスト前、寅次郎が駅で列車を待つシーンで使われています。他の駅も昔ながらの木製の改札口、ベンチなどが多く残っています。
ぬくもりが感じられる若桜鉄道。
どこか懐かしく、そして人情味溢れる列車に揺られゆったりとした時の中で蒸気機関車を見に行ってみませんか?
若桜駅では、使用済みの通券と硬券切符の台紙つきのセットや、旧国鉄時代のレールを切断して作られた金床や文鎮など、ここでしか買えない貴重なお土産も販売しています。また無料のレンタサイクルもあるので観光にご利用ください。
若桜鉄道については下記のリンク先もご参考ください。
