知っているようで知らない消防に関する雑学をQ&A方式で紹介します。

Q.消防車はなぜ赤い?

消防車のイラストA.消防車が赤色とされた理由は定かではありませんが、外国から輸入した蒸気ポンプや消防車が赤色であったことから、日本でも赤色にしたというのが一般的な理由のようです。それに赤色は注意をひく色であること、炎の赤を連想させ、警火心を起こさせるなども理由の一つに数えられるでしょう。 また、「道路運送車両の保安基準」という省令で、「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車は朱色とし、その他の緊急自動車は白色とする。」と定められています。 したがって、法規上は、赤色ではなくて、朱色ということになります。
 

Q.なぜ119番なの?

119番通報のイラストA.火災の通報は、当初有料でしたから、往々にして火災通報の機会を逸することがあり、大正8年(1919)から無料に扱うことになりました。大正15年(1926)から自動交換方式が採用され、この時には112番が火災報知専用の番号とされました。 一刻を争う緊急のダイヤルであるため、ダイヤル時間の短い番号を指定されたのですが、ダイヤル方式に不慣れなためか誤接続が多くあり、昭和2年(1927)からは、119番が誕生しました。ちなみに、警察の110番は、昭和23年(1948)に決められています。 外国では、ニューヨークやシカゴが911番、ロンドンや香港が999番、ベルリンが112番、パリが18番、コペンハーゲンやシドニーが000番などとなっています。
 

Q.消防車のスピードは?

消防車のイラストA.道路交通法施行令で「普通の道路では時速80km、高速道路では時速100km」と決められています。 サイレンや鐘を鳴らして赤色回転灯を回して走っても、スピードには制限があり、しかも消防車が火災現場に急行するのにも時速80kmを出して走っていくわけではありません。 交通渋滞や交差点などでの停止、徐行などがあるためです。みなさんも消防車や救急車の緊急走行にご協力、ご理解をお願いします。
 

Q.消防車のサイレン、ウーウーとウーカンカンカンの違いは?

消防車のイラストA.消防車のサイレンが、いつもと少し違うということはないでしょうか? 東部消防では以下のようにサイレンの使い分けをしています。
火災発生の市町を走行中
「ウーカンカンカン」
火災発生の市町以外を走行中及び救助・救急支援出場
「ウーウー」

※従って、火災発生市町以外の消防署から出動した場合、火災発生市町に入るまではウーウー、火災発生市町に入ってからはウーカンカンカンと使い分けて走行します。

※救急支援とは交通事故、作業事故で安全確保が必要な場合、急病人や負傷者が多数発生した場合及び救急隊のみでは救急救命が困難な場合に消防車なども出動し、救急救命支援活動を行うものです。